2014年11月28日(金)
カテゴリー:3つの教育の柱の取り組み
あきめずに考える生徒の素晴らしさ
中学1年生の数学の授業の1コマである。
次の問題を提示する。
1辺の長さが6cmの立方体ABCDEFGHがある。この立方体の各面の対角線の交点を頂点とする正八面体の体積を求めなさい。
「ヒントなし、できた人から持ってきなさい。」
ちょっとした難問、解けそうで解けない問題である。初めにヒントらしい説明はしない。とにかく今持っている自分の発想、力でいろいろ考えることを大切にしている。
みんな集中して考え出す。
しばらくすると一人持ってきた。
「正解」
ノートに⭕️を打つ。教室内がどよめく。「すげー!」すると、また次に一人持ってくる。
「残念」
「くそ〜」と言ってまた自分の机で考え直す。その後次々と持ってくる。
「正解」「正解」「残念」「正解」・・・
どうしても方向性がつかない人は正解をした人にヒントをもらって良いことになっている。もちろんヒントなしで頑張ろうとする生徒も多い。
「そうか、わかった!」という声と笑顔が多くなると、教室のムードも明るくなる。
最後に、教師から全体に解説をして授業を終わった。
もちろん、「正解」を出して欲しいのだが、正解を出せなくても諦めず一生懸命考えている姿がとても素晴らしく思う。
こういう姿を大切にしていきたい。
(教員MT)