社会探究 学年発表から
本校の中学3年生は、次の流れで1年間、社会探究の授業に取り組んできました。
1『世の中で疑問に思うこと、もっと知りたいと思うことを』
2『どうやって深めていくか、その手段を考えて』
3『考えた手段を実践しながら、情報を集めていき』
4『自分たちなりにまとめて、他者に効果的に伝達する』
先日は第4段階の伝達…学年発表を行いました。どのグループも1年かけて取り組んできただけある!というのが率直な感想。多角的視点で1つの事柄を突き詰めていて「なるほど、そうくるか…」と思わされたり、個性的な手段で調査活動を行って「よくその方法を思いついたなぁ」と思わされたり。とても面白い発表となりました。
そんな1年間の社会探究の活動を振り返った生徒たちの中で、特に印象深かったものを紹介します。
『弁護士さんからお話を聞いてみて、今までこんな形でお話を伺ったことはなかったけど、資料まで作ってきていただいてびっくりしました。それに内容も自分たちだけでは絶対に分からなかったことをたくさん教えていただいてありがたかったです。法律のプロはやっぱりすごいなと思いました。これからもそんな風に、ある分野の専門の人にお話を聞いてみたいなと思いました。』
ドラえもんの秘密道具は、現行の法律で使用可能なのか?という疑問に取り組んだチームの、ある生徒の振り返りです。法律の知識に乏しく、活動が停滞していた彼らは、何と交渉の末、弁護士さんを学校に招くことに成功しました。親切な弁護士さんに相談することができ、その後彼らの活動が軌道に乗ったのは言うまでもありません。
『社会探究でCMについて調べ始める前は、CMなんて全然見てもいなかったし、仕組みも全く理解していなかったけど、調べ始めてみて仕組みを理解すると、このCMの狙いは何だろう?と考える機会が増えました。』
テレビコマーシャルの調査活動に取り組んだチームの、ある生徒の振り返りです。活動していくうちにものの見方や考え方が大きく変化しました。他のチームメンバーにも同様の感想が見られました。
今年度の本校社会探究に携わっていただいた全ての方々に感謝の意を表しつつ、これからも1つの事柄を、様々な角度から、様々な手段でとことん突き詰める。そんな社会探究を目指していきたいと思います。