2017年07月25日(火)
カテゴリー:3つの教育の柱の取り組み
関係を取り結ぶことばと心
7月23日のサマートライアルは、多くのご家族にご参加いただきほんとうにありがとうございました。本校の姿の一端を体験していただけたのであれば、幸いです。
さて、このサマートライアルで、おどろいたことがありました。
この日、中学校校舎の1階玄関には来年度からの新しい制服が展示されていました。そこに、訪れたお母さんと娘さんにむかって、制服について話している生徒がいます。彼女は1年生です。
近づいて、何を彼女は話しているか耳を澄ますと──。
「今度の制服は、かわいらしさと大人っぽさをよりアピールできるようにしたんだそうですよ。私たちは着れなくて、残念ですけど」
「かわいらしさと大人っぽさ」には、ほんとうにびっくりしてしました。
前日にこの制服の展示の準備をしている制服メーカーの方と彼女とその友だちが話している姿を見ていたのですが、そこで、いろいろ質問したり説明を受けたりしたのでしょう。彼女は、そのキーワードをしっかり把握し、伝えてくれていたのです。私に聞こえてはいないけれど、いくつかの変更点を具体的に話してもいたようです。
この生徒は、案内係をしてくれていて、英語のブースの体験が終わった親子に「英語はどうでした?楽しかった?」と声をかけてもいました。ほんとうに感心しました。
この生徒だけでなく、各ブースや案内をしながら、小学生や保護者の方々に声をかける何人もの中学生の姿をみながら、彼らは関係を結ぶ「ことばの力」を発揮していると思えてなりませんでした。
「言語力」とは、こうした「人との関係を結ぶ力」をいうのだと、実感した瞬間でした。