2020年12月07日(月)
2年生 動物学研修
今日は2年生が日本モンキーセンター(犬山市)で動物学研修を行いました。
これに先立って先月24日にはキュレーターの高野先生にお越しいただき、標本を用いてヒトとチンパンジーの骨の違いについての事前学習を受講しました。骨には生物の「暮らし」と「歴史」が詰まっているということを学びました。
今回は環境や食物の違いがその骨格の違いに結びついていることを、フクロテナガザル、アヌビスヒヒ、ジェフロイクモザル、ボリビアリスザルの4種のサルの行動を観察ポイントに基づいて見学しました。体の作りや行動の『違い』に気づくだけでなく、その違いがあるのはなぜなのか、じっくりと考えることができた研修でした。
また、それぞれのサルについて骨の標本を比べながら、その長さや太さ、形の違い、関節や可動域を確認することで、実際に見たサルの動きと重ねて理解しました。
目的を持たずに訪れたとしたら、サルの可愛らしさ、動きの面白さなど、表面的なことだけに目が奪われがちですが、今回の研修のように『視点』を持って観察することで、目の前の対象からたくさんのことを学べます。今回はサルとヒトの違いについての学習でしたが、今後はさまざまな動物を見る時に、『骨格と動き』という視点から観察することができるのではないでしょうか。視点を持って対象を見るという有意義な研修になりました。
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観察のポイントを確認
- クモザルの動きを観察
- 骨格の違いを板書
- ガイドツアーでもたくさん学習①
- ガイドツアーでもたくさん学習②
- 高野先生の骨学研修
- 標本で骨の違いを観察
- 研修のまとめ 質問タイム
- 充実した1日でした