生徒の目がキラキラするとき
本校の中高一貫コースでは、中学2年生で理科探究を、中学3年生で社会探究を行い、高校1年生で理科と社会のどちらか選択して探究活動を行っています。ここでは、2年生での理科探究について紹介します。
理科探究では、現在一人一人が異なるテーマに沿って研究を続けています。実験中は、木を燃やしたり、重さを量ったり、水で溶かしてみたり、外へ出てアリを探してみたり、と思い思いに生徒が考えた実験手順に沿ってデータを集めています。生徒たちの表情は結構真剣です。データを取り終わると、また真剣に推測し始めます。しかし、たいていの子がここで首をかしげながら悩んでいます。「うまくデータが取れない・・・なぜだろう。」そして悩みながらさらに実験を再開します。こうやって、やっていくうちに「この実験では、ここまでしか分からなかったけど、次の実験でこれは○○が原因だろうと考えました」と自分の言葉で説明してくれる瞬間があります。その時の生徒の目はキラキラしていて、少し自信のようなものが感じられます。私はそんな生徒の表情がとても好きです。
彼らが探究し始める事になったきっかけはとてもささいな経験であることが多いです。例えば、「換気扇が回っているのを見て、形や枚数によってプロペラの回る速さは変わるのだろうか・・・」「ある日、僕は紙を落とした。取ろうとしてもゆらゆらして取れなかった。紙の落ち方には特徴があるのかな・・・」「テニスコートに雨水がたまると、スポンジで吸って水をとります。そのときに、水を吸いやすいスポンジと、吸いにくいスポンジがあることに気づいた。どうしてだろう・・・」皆さんの周りにも、きっかけはたくさんありそうですね。
さて、今月15日の学校見学会では、理科探究の途中経過を発表します。まだまだ研究は続きます。 (教員KY)