西中VOICE

理科探究から~問題解決の取り組み~

2年生での「理科探究」では先日、第一回中間発表会を行った。4月初めから個人テーマを決め、これまで自分たちなりに考えた仮説に基づき、実験を行ってきた。彼らのテーマには、日常的に自分が「疑問に思うこと」「不便なこと」から始まった探究が並ぶ。例えば、

「リンゴの酸化を防ぐ方法を見つける」

「お湯の温度と発生する水滴の量」

「風船に含まれる空気の量」     などなど

そのテーマにしたきっかけは、人それぞれにちゃんとある。「リンゴの酸化を防ぐために、なぜ食塩水に浸すのか。それ以外のものは?」「お湯の温度と水滴の量は、お弁当のふたに水滴がついていてその水滴を少なくしたい」など自分の日常生活を元にしている。

テーマが決まった後は、いざ実験!

しかし、すぐに壁にぶち当たる。「リンゴが酸化したかどうか、どうやって数値化しよう」「風船に含まれる空気の量ってどうやって調べられるの?」・・・

最初は、「こっちの方が酸化した。と思う」とか「こっちの方が多い」とか感覚的な表現が出てくる。しかし、誰もが納得できる客観的なデータをとることを要求する。

そこで試行錯誤が始まる。リンゴの生徒は酸化を色で表現し始めた。絵の具の配合で茶色い度合いを数値化することにチャレンジ。自分でオリジナルの色見本カードを作成し、どのリンゴがどの茶色に相当するかを測定する。また風船の生徒は、風船の口から出てくる空気の風速を風速計で測定した。「やはり空気の量と風速は関係があるようだ」ということが分かった。

ここまでの結果を、それぞれにクラスで発表した。今まで個別でやっていたので、クラスメイトのテーマや実験内容は初めて聞く事ばかり。「きっかけを聞いて、確かに私もそう思う!」「細かく測定していてすごい!」等の感想が並ぶ。その後、「自分も次の実験では工夫してみよう」等の決意も並ぶ。こういった発表を通じて、仲間の頑張りに目を向け、お互いに切磋琢磨できる。そんな雰囲気が素晴らしいと思う。

試行錯誤はまだまだ終わらない。「リンゴは全体的に変色すると思っていたけど、部分的にも変色する。どうしたら酸化の度合いを測れるのか・・・」そこはまた考え所である。

 

  • シャボン玉の直径を測定する工夫  ~目盛りを書いたラップの上で測定する~



























































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